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第12回園田チャレンジカップ レポート

開催日 2015年9月4日(金)
場所 園田競馬場
条件 サラブレッド系3歳以上
距離 1400m

レース結果

 1レース前に4角から直線、直線から1角内側に砂が補充された。そのため馬場は昨日の不良からワンランクアップの重。しかし、レースが進むに連れて馬場は内側から回復傾向。メインはやや重に近い重馬場で行われる。
 逃げたのはマルトクスパート、最大級にライバル視されたニホンカイセーラにまったくハナを主張する気がなく、しかもハナ切りの常連スマイルヴィジットも今日は控える競馬に徹したため思いもよらぬ楽逃げ。こうなれば展開上はまさしくこの馬。4角を回ってからも手応え、脚色は鈍らず逃げ切りかと思われたが、ゴール寸前あと一歩のところで頭が高くなり失速、やはり1400mでは甘さが出てしまうのか…。
変わって先頭に立ったのが4番手でジックリ脚を 矯めたヒシサブリナ。前走、笠松重賞(2)着も立派だったが、今日はそれ以上の内容、半馬身差も着差以上に強かった。騎乗した川原Jは通算101勝目の重賞制覇、更にこの勝利が兵庫県移籍後の2000勝目だったと言うのだから普段は冷静な大ベテランも体一杯に喜びを表現した。
(2)着には最後の最後に甘さが出てしまったマルトク、そして(3)着が2番手から渋とく踏ん張ったトーコーニーケ。(4)着トリニティチャーチは向正面、早めに動いて見せ場を作ったし、十分に距離適性をアピール。今後への選択肢が広がった。(5)着はニホンカイセーラ。勝負所からの伸びは良かったが、本来が先行馬、さすがにこのメンバーで大外から差し切りという芸当はできなかった。それでも上位5頭までは0秒3差。何れも見所十分、い ずれ訪れるであろう、再戦の時が楽しみになった。

PROFILE

北防
きたのぼうあつし

ケイバブック チーフトラックマン
「競馬は調教から」をモットーに早朝からの調教取材を精力的にこなす。予想も、調教データを中心に組み立てる。