レース結果
頭数こそ12頭と出揃ったが、ナンネッタとブレーヴコールの回避で全体的なレベルは著しく低下。ハイペースにも関らず、1分32秒0の勝ち時計がそのあたりを如実に物語っている。
だからと言って勝ったナチュラリーの評価が下がるわけではない。「今回はハードに攻めた。仕上がりは前2走とは雲泥の差」と新子師が豪語しただけのことはある会心の勝利。積極策が裏目に出たかと思うほどの速い流れを演出したが、最後は鼻差凌いで見せた。3戦目で初勝利が重賞勝ちなんて記憶にない。「調子が上がってきたら、不思議と強い馬がやめてくれた。うちの厩舎で初めての2歳重賞勝ち。この馬は何かを持ってる。すごく根性があって、前に馬がいれば抜くにいく。こういうタイプは強い馬とぶつけたほうが成長を促せるはず。兵庫ジュニアグランプリ(11月23日)へ向けて調整することになると思う」と今後のローテも決まった。勝ちまくるリーディングトレーナーとリーディングジョッキーのコンビから今後も目が離せそうにない。
スターレーンには何とも悔やまれる2着。直線入り口では勝ちパターンに見えただけに、レース後に田中騎手が表情を曇らせていたのも納得。しかし、能力の片鱗は見せた。捲土重来に期待だ。
1着=ナチュラリー(下原理騎手)スタートが決まったので前へ。思ったよりペースが速くなり、やってしまったかと。ゴール前は完全に脚が上がって祈るような心境。頑張った馬と仕上げてくれたスタッフに感謝しかありませんね」
2着=スターレーン(田中学騎手)流れも向いたし、一瞬やったと思ったんだが残念。差せる展開だったけど前の馬に残られたのは距離延長が影響したのかも」
3着=セカンドインパクト(杉浦健騎手)いい位置でレースを進められたし、直線も内を突いてしっかり伸びた。着差が着差だけに残念。相手関係を考えればよく走ってます」
4着=キューティハーバー(吉村智騎手)ゲートはあんなもん。イメージ通りの展開で手応えも良かったのに、追い出すと嫌気を出してハミを取らなくなった。幼さが出てしまった。
5着=エイシンウルル(竹村達騎手)砂を被っても平気だったが、小回りに戸惑ったのかコーナーで動きが鈍った。レース内容は悪くない。
6着=パールアッシュ(鴨宮祥騎手)テンに置かれて追走に苦労した。脚は使ってるが、もっと距離が長いほうがいい。
7着=ラダムドゥラメール(高畑皓騎手)速い流れにも対応できた。上がりの脚も思ったよりしっかりしてた。
8着=バッチャミ(板野央騎手)このメンバーでは仕方がないね。素直で乗りやすい馬。自己条件ならやれるのでは。
9着=コパノアーデン(笹田知騎手)無理して番手まで出て行った。流れが速かったのもあるが、外から並ばれた途端にやめてしまった。
10着=フォルメンテーラ(永島太騎手)相手関係を考えればまずまずでしょう。走りそのものは悪くなかった。今後につながってくれれば。
11着=エピステーメ(川原正騎手)外からではあれ以上は行けない。1、2コーナーではやめようとしてた。逃げないと力を出せない。
12着=キョショウ(大山真騎手)押し出される形でハナへ。スピードはあるが、あのペースでは厳しい。外からも来られたからね。