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第20回兵庫ジュニアグランプリJpnII レポート

開催日 2018年11月28日(水)
場所 園田競馬場
条件 サラブレッド系2歳
距離 1400m

レース結果

「第20回兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)」は28日、園田競馬場の第10R、フルゲートの12頭立てで争われた。1着・デルマルーヴル、2着・オルトグラフ、3着・デンバーテソーロが入りJRA勢が上位を独占。3連単は1番人気での決着となった。

デルマルーヴルの強さが際立つ一戦だった。発馬で後手に回り、1コーナーでは大きく外に振られる不利。普通ならこの時点で万事休すとなるところだったが・・・。それをものともせず、鞍上のルメールが立て直すと、向正面からはいい感じで、グングンと前との差を詰めていく。そして、3、4角では抜群の手応え。直線に入ると一気に前の3頭を抜き去った。
2着馬には余裕たっぷりの走りながら0秒7差。完勝といえるレース内容だった。

「自信がありました。スタートはいつもあんな感じ。1コーナーは物見してびっくりしました。でも、その後はいい感じで走れたし、4コーナーでは行けると思いました」とルメール騎手。管理する戸田博師は「小回りでも対応できると踏んで、ここへ挑戦しました。思っていたよりも位置取りはうまくいかなかったですが、ジョッキーがよくさばいてくれました。一戦、一戦成長しています。ただ、まだトモが緩かったり、幼いところがあります。体全体で走れるようになれば、さらにいい走りができるようになってくると思います。大きいところを勝てるようにやっていきたいですね」。現在はまだまだ成長途上。それでもこれだけの走り。スケールの大きさを感じる。今後は川崎競馬場で行われる全日本2歳優駿(12月19日・1600メートル)を視野に入れている。2歳ダート王者の座へ向けて、今回の経験を糧に、さらなる進化を遂げた姿を見せてくれそうだ。

PROFILE

桑原
くわはらいさお

スポーツニッポン記者
経験豊かな知識と緻密な取材で、的確な予想を組み立てます。