レース結果
世代別牝馬重賞グランダムジヤパン3歳シーズン第7弾に組み込まれている「第57回のじぎく賞」7番人気の地元兵庫所属のチャービルがゴール前の強襲劇を決めて、初重賞制覇を成し遂げた。勝ちタイムは1分51秒9。レースは、アヴニールレーヴの積極的な逃げをグレースレジーナが徹底マークして道中は2頭が後続を引き離す縦長の展開に。人気の中心リリコがピッチを上げ追い上げ態勢に入るとそこを目標にチャービルが脚を伸ばし、直線完全に抜け出していたグレースレジーナをゴール前で差し切った。
「上がりに向いての脚がすごいのが長所。この馬と目指せのじぎく賞と思ってきていたので勝てて本当にうれしい」と喜ぶ鞍上の中田貴騎手は地元兵庫では待望の初タイトル(16年7月、トレノ賞・高知以来2度目)。
「まだトモが緩かったり、これからですね」と相棒との今後のさらなる活躍を誓った。注目の次走だが、「1700メートルで結果を出してくれたし、次は兵庫ダービー(6月6日)か、関東オークス(6月12日・川崎)へ」と野田忍師。勢いを増すばかりのチャービル。さらなる強敵相手にどんなレースぶりをみせるか注目していきたい。
2着は4角で先頭に立ち直線では完全に抜け出したグレースレジーナ。勝ち馬の強襲劇に屈したが、まさしく負けて強しの競馬内容。園田初参戦の藤本現騎手も「強気で乗りましたが、ベストは発揮できました。初遠征でもパドックでの状態に問題はなかったし、小回りコースも大丈夫でした」と今後に向け、しつかり収穫を得た様子。
3着は1番人気のリリコ。先行2頭と離れた4番手からしっかりと伸び、勝ち馬との着差も0秒3。全国区級の実力の持ち主であるのを再認識できるレースぶりは披露していた。
4着は3番手の好位でレースを進めたイケノオテンチャン。「イメージ通りの競馬はできました。最後までよく伸びてくれています」と杉浦健騎手。
5着は中団からしぶとく差を詰めたクロヒメ。「いい競馬はしてくれました」と鴨宮祥騎手。2番人気のアヴニールレーヴは「ペースがきつくなってしまって」と下原理騎手は振り返った。