レース結果
第3回兵庫ゴールドカップが25日、園田競馬場のダート1230メートルに12頭が出走して争われ、笹田騎乗の2番人気ナチュラリーが好スタートを決め主導権を握ると、後続を寄せつけず1分15秒5のタイレコードで逃げ切って同レース連覇を達成するとともに通算4度目の重賞制覇を果たした。2着にはイルティモーネが入り、1番人気のエイシンエンジョイは3着に終わった。
昨年の覇者ナチュラリーが貫禄を見せつけた。ロケットスタートで、ハナを切ると先行有利の馬場状態もあってぐんぐんと加速。懸命に詰め寄るエイシンエンジョイを4コーナーで振り切りVゴールだ。
笹田にとってエイシンエンジョイに騎乗する下原は乗り越えなければいけない大きな壁だった。メイショウオオゼキで挑んだ3月の六甲盃、ナチュラリーの前走である9月の園田チャレンジカップでも目前のところで勝利を奪われているだけに「負けられない気持ちが強かった。何とか雪辱したい」という思いで臨み、見事に実現することができた。
1230メートルのタイレコードでの勝利に新子調教師は「どうせなら、コンマ1秒縮めたかった」と言いながらも「トモ(後肢)がしっかりしていい馬になったね」と手放しの喜びよう。今後は交流GIII「兵庫ゴールドトロフィー」(12月27日、園田)を目標に調整を進めていく。
敗者のコメント
田中騎手(イルティモーネ=2着)「よく頑張っているが、勝つためにはもうひとつ前の位置が欲しかった」
下原騎手(エイシンエンジョイ=3着)「相手(ナチュラリー)のスタートがよかった。きょうはその差が出た」