レース結果
スポーツニッポン新聞社賞「第22回園田プリンセスカップ(グランダム・ジャパン2020 2歳シーズン)」は24日、園田競馬場の第11R、1400メートル戦で争われ、吉村騎乗の道営所属馬・ラジアントエンティ(牝2=角川秀)が逃げ切って完勝。同馬はこれが重賞初制覇となった。2着には地元のアイルビーゼア、3着には道営のマイハンプスが入線。3連単は3630円と人気サイドで決着した。
道営・ラジアントエンティが独壇場を築いた。発馬を五分に決めると、主導権取り。ペースを掌握した。モノ見をしながらの道中は追走となったが、それでも全く問題なし。勝負どころを迎えても手応えはバッチリ。直線に入り、アイルビーゼア、マイハンプスが迫ろうとするが、お構いなし。グイグイと後続を突き放して、終わってみれば5馬身差の圧勝劇。力の違いを見せつけた。「何よりも一番は厩舎スタッフのみなさんが仕上げてくれていました」と吉村。そして、「伸びシロしかないんじゃないかなと思います」と愛馬を讃えた。
JRA遠征で輸送を経験し、函館ではマイナス12キロでの出走となっていた。それを糧に陣営はひと工夫。長距離輸送という難題がありながら、前走時から増減なしでの出走。陣営の対策が実を結び、さすがの厩舎力を示す一戦でもあった。これで輸送競馬にもメドが立ち、楽しみは増すばかり。今度はさらに進化した姿も見せてくれることだろう。どこまで駆け上がっていくのか注目していきたい。