レース結果
第50回白鷺賞は28日、11Rで行われ、1番人気のジンギが好発から逃げ、いったん2番手になるものの、盛り返してゴールでは後続に7馬身差をつけて優勝。園田金盃に続いての重賞連勝覇を成し遂げ、5つ目のタイトルを獲得した。勝ち時計は稍重馬場2000メートル・2分11秒9だった。
逃げたい面々がそろっていたメンバー構成だったが、好発を決めたジンギがハナに立つ予想外の展開。ペースを落として逃げると道中は淡々と流れたが、向正面半ばでジンギの背を知る赤岡修次騎手騎乗のショートストーリーが一気に動いて外から先頭に。その瞬間はやや反応が鈍かったジンギだが、エンジンがかかると3角で再び先頭に立ち、そのまま加速して直線は独走態勢に入り、ゴールでは2着に7馬身差をつけて圧倒した。
「予想以上に強かった。競馬場に来てからの雰囲気が大人になり、他場に胸を張って行ける精神面になってきましたね」と田中学騎手は相棒の一層の成長の手応えを感じ、笑顔を見せた。注目の次走は「オーナーと相談して」(橋本明師)とのことだが、「名古屋大賞典・JpnIII」(3月11日・名古屋)などの交流重賞が視野に入ってくる模様。さらなる高みを目指せる勝ちっぷりを披露した兵庫の生え抜きスターの21年の活躍に注目したい。
2着には中団からしぶとく伸びた5番人気のナムラヘラクレス。前走での新春賞に続いての銀メダルを獲得し、確かな地力を示した。3戦ぶりにコンビを組んだ吉村智彦騎手は「距離の適性も示したし、これからも楽しみですね」と振り返り、さらなる活躍に期待を寄せた。3着には途中動いていったん先頭に立った高知のショートストーリー。赤岡修次騎手は「ペースが遅かったから自分から動くしかなかった。それでジンギが嫌気でも差してくれればとも思ったが、しょうがないですね」と勝ち馬の強さに脱帽した様子だった。