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第59回のじぎく賞 レポート

開催日 2021年5月13日(木)
場所 園田競馬場
条件 サラブレッド系3歳牝馬
距離 1700m

レース結果

園田競馬のGDJ2021「第59回のじぎく賞」は13日、第11R、1700メートル戦で行われ、田中騎乗のクレモナ(牝3・長倉功)が直線鋭く抜け出して快勝した。長倉功師にとってはこれが開業18年目で、うれしい重賞初制覇となった。2着パールプレミア、3着にリンガーが入線。1番人気に支持されたエイシンウィンクは7着に沈んだ。

クレモナは発馬を五分に決めると、中団のインでじっくりと脚を温存。折り合いに専念しながら、道中を進めた。そのまま流れに乗っていくと、2周目の向正面から徐々に動き出した。スムーズに前団との差を詰めていくと、4角では逃げるパールプレミアを射程圏に。直線は外へ持ち出すと、半ばでは並ぶ間もなく、一気に抜け出した。2着のパールプレミアには3馬身差をつけ、完勝ともいえる内容で制した。鞍上の田中は「最高に会話ができたと思います。長倉先生に(重賞V)プレゼントできたことが、本当にうれしいです」と会心の騎乗から勝利をたぐり寄せた。そして、管理する長倉功師は「うれしいの一語です。いい仕上がりに持ってこられたと思いますし、目標にしてきたここで決めることができて、良かったです」と待望の重賞初Vに満面の笑みを浮かべていた。

この大一番で最高の走りを見せた。気になる次走は未定ながらも、今日の走りなら今後が実に楽しみ。3歳牝馬ナンバー1として、今度は牡馬の猛者を相手に大仕事を期待したい。


PROFILE

桑原
くわはらいさお

スポーツニッポン記者
経験豊かな知識と緻密な取材で、的確な予想を組み立てます。