レース結果
第61回姫山菊花賞(南関東、北陸、東海、近畿交流競走)は30日、園田競馬場のダート1700メートルに10頭(地元8、船橋1、大井1)が出走して争われ、1番人気に支持されたジンギ(田中騎乗)が2番手追走から直線抜け出し7回目の重賞制覇。2着にはエイシンニシパが入った。順位は入れ替わったが、昨年に続いて橋本厩舎が上位を独占した。
先頭に立つまで時間はかかったが、終わってみれば兵庫最強馬ジンギが底力を見せつけた。「正直負けたかも…」と鞍上の田中があわてたのが2周目向こう正面。逃げるスウィングビートがペースを上げた時に2番手にいたジンギの手応えが怪しくなったのだ。
何とか先頭集団から脱落せずに迎えた最後の直線。そこでジンギの闘志に火がつき、粘る僚馬エイシンニシパを競り落とし昨年2着に終わった雪辱を晴らした。「最後は力を見せてくれた。すごい馬だね」と田中も愛馬に改めて最敬礼。
冷や汗ものの勝利に見えたが、このレースを目標に万全の仕上げを施していた橋本調教師は「安心して見ていた」と涼しい顔。次走の園田金盃(12月2日、園田)が今年のラストレース。見事連覇を果たせば再び交流重賞を目指すことになる。「まだよくなる余地がある。大事に育てたい」と同調教師は同馬のさらなる進化を予言した。