レース結果
第23回兵庫クイーンセレクションが20日、姫路競馬場のダート1400メートルに3歳牝馬12頭が参戦し争われ、田中騎乗の3番人気ニネンビーグミが横一線の主導権争いから先手を奪うと、脚いろは最後まで衰えず、ニフティスマイルとの競り合いを鼻差制して重賞初制覇。3着には7番人気のラッキーライズが入った。
兵庫が誇る名手田中と吉村の壮絶な叩き合いは田中に軍配が上がり、ニネンビーグミが制した。「よく辛抱してくれた」と激戦をものにした田中は喜びを爆発させた。
逃げたい馬がそろっており、スタート直後の主導権争いが焦点のひとつだったが、押し出されるようにニネンビーグミが先頭へ。「ハナを切ったが手応え的にはひと息だったし、ハミも執ってくれなかった」と田中も半信半疑の状態だったが、最後の直線でニフティスマイルが並びかけると持ち前の闘争心をむき出しにして一歩も譲らず最後まで抜かすことはなかった。
2019年の兵庫ダービーをバンローズキングスで制して以来の重賞Vとなった松平調教師は「ダービーも当然うれしかったけど、目標としていたクイーンセレクションに向けてしっかり調整し勝てたという点でとてもうれしい」と顔をほころばせた。