レース結果
スポーツニッポン新聞社賞「第24回園田プリンセスカップ」は22日、第11R1400メートル戦で行われ、地元のアドワン(牝2)が母のカクシアジ(13年V)に続いての母子制覇を達成。そして、鞍上の田野豊三騎手、土屋洋之調教師はともにうれしい重賞初勝利となった。2着には5番人気のカタラ、3着には2番人気のエイシンエイトが入り、3連単は185番人気の11万6500円で波乱の決着。
陣営にとっては最高の1日となった。アドワンがこの大舞台で最高の走りを披露した。内の4番に潜り込み、きっちり折り合った。前が流れる中でも慌てない。勝負どころを見極めて、向正面半ば過ぎからリズムよく進出。気分良く運んでいくと、手応えもばっちり。直線では外に進路を選択すると、鋭脚を発揮。一気に抜け出して2着のカタラに3馬身差をつけて優勝した。「自厩舎の馬で勝てて光栄です。最後は今までにないくらいはじけてくれました」と田野。管理する土屋洋師は「田野クンと勝てたのが一番うれしいです。重賞を勝ててこんな感じなのかなっていうのをかみしめています」と師弟での勝利を心から喜んだ。
ハイレベルな道営勢を撃破したことは今後へ向けて弾みになるのは間違いない。センスの良さは現世代でも屈指。順調に成長の跡を刻んでいるのは頼もしいかぎり。このまま地力強化がかなえばもっと大きな舞台すら意識できるはず。兵庫から全国へ。さらなる飛躍を期待したい。