レースの特徴
08年から施行され、第3回までは地元デビュー馬限定の3歳戦として行われていた。
11年以降は開催されていなかったが、2024年から装いを新たに復活。4歳以上で地元所属馬のみによる牝馬限定戦として行われる。
記者がお伝えする今回の見所
連覇が懸かるスマイルミーシャが断然の本命だろう。前走(園田金盃)の敗因が不可解だが、おそらく気性面に起因してのこと。まずはゲートをスムーズに出たい。その後の調整過程は順調で、コンディションに不備はないはないとみていい。主戦の吉村を欠くのは痛手でも、それを補って余りある能力の持ち主。地元馬同士の牝馬限定戦ならポカはないと信じたい。
上位2頭(ハクサンアマゾネス、スマイルミーシャ)には離されたが、兵庫QCの3着で距離不安説を吹き飛ばしたブルレスカ。その後の2走は牡馬相手だったし、千四の流れも合わなかったか。今回のメンバーなら相手筆頭に推せる。
楽逃げを前提にエントラップメントを狙う手もある。久々で半信半疑な面はあるが、休養前に負かしたインベルシオンが先日の新春賞を快勝したのは記憶に新しい。スマイルミーシャがどんな競馬をするかにもよるが、先頭で4コーナーを回れれば伏兵以上の存在と化すかも。
地元での存在感は意外と薄いが、マルグリッドの一連の戦績は胸を張れるもの。アウェーで活躍しているのは地力がある証拠で、グランダムシーズンでも結果を出している実力派。さほど人気するとも思えず、馬券的な妙味を感じる一頭だ。
最大の惑星はラヴィアンか。格下ながら大事に使われているので伸びシロは大きい。これほどのメンバーとの対戦は経験していないが、牝馬限定戦なら善戦以上を期待していいのでは。さすがに大勢逆転は至難の業でも、そんな期待を託したくなる才媛だ。
唯一の4歳馬メロディメーカーも気になる存在。脚質的に強くは推しづらいが、距離適性はありそうだし気楽なリードが奏功しないか。
アキュートガールは2年前の新春賞の勝ち馬。この時期は得意とみていいが、休み明けで急仕上げの今回は割り引かざるを得ない。
かなり穴っぽい狙いになるが、リフレッシュ明けを叩かれたクリノメガミエースに期待する手も一考の価値あり。典型的な実戦タイプで、流れひとつで台頭しても驚けない。
サンオークレアは現時点ではボーダー外だが、繰り上がりで出走が叶えば勢力図を塗り替える可能性を秘めた逸材。この馬が能力だけ走れば休み明けとか初コースとかは大した問題ではない。
PROFILE
大阪スポーツ記者
86年4月専門紙記者となり、園田・姫路競馬のトラックマンとして活躍。04年に大阪スポーツの記者となる。長年の経験と鋭い分析による予想には定評がある。