レースの特徴
菊水賞、兵庫優駿、園田オータムトロフィーは、3歳クラシックレース。3歳馬の3冠レースの第1冠
記者がお伝えする今回の見所
4月2日に園田競馬場で行われる第57回菊水賞(1700m)。昨年は5番人気のオーシンロクゼロが勝利。2着に7番人気のクラウドノイズが逃げ残り、3連単は5万円を超える高配当が飛び出した。しかし、今年はレース前から1強ムードが漂っている。デビューから5戦5勝と底を見せていないオケマルである。1400㍍を使っていたときは僅差の競馬もあったが、距離を延ばして本領発揮。園田ジュニアカップ(1700m)では1秒1、前走の兵庫若駒賞は2秒1の差をつけて圧勝。馬体もフットワークも、3歳馬離れした雄大なもので、現世代では抜けた存在。3走前に砂をかぶる競馬を経験できたのも大きく、現時点で死角はほぼなし。無敗での戴冠が濃厚だろう。
3月に行われた兵庫若駒賞の時点では、オケマルと2強対決と話題になったのがベラジオドリーム。ハナを切って自分の形に持ち込んだが、勝ち馬に目標にされたのもあって踏ん張り切れず3着まで。とはいえ、実績などを考え合わせても、オケマル以外との比較では上位の位置づけ。オケマルの出方次第では、粘り込みも十分可能だろう。兵庫若駒賞2着のジーニアスレノンは、展開に乗じてのものでなく、勝ちに動いてのものだから評価していい。結果的にキツい競馬となったので、その反動さえなければ、再度上位争いに加わってくるはずだ。ドリタルは今回と同距離の園田ジュニアカップで3着と好走している。テンから絡まれて競馬にならなかった前走は度外視していい。兵庫若駒賞6着のサンジュウロウは、4着とコンマ1秒差。初の中距離戦を思えば悪くない結果といえる。2走前に交流勝ちした実力馬だけに、2度目の中距離戦で前進を見込みたい。

PROFILE
サンケイスポーツ