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レース情報

第2回 兵庫ジュベナイルカップ

2024年9月19日(木)

■園田競馬場 ■サラブレッド系2歳 ■距離:1400m

出馬表 前回レース結果 前回レース映像

※出馬表はレース2日前の15時更新予定です。

レースの特徴

今年からJBC2歳優駿(JpnⅢ)の指定競走に位置づけられ、10月のネクストスター園田にも繋がる2歳重賞

記者がお伝えする今回の見所

今年が2回目と歴史の浅いレースだが、昨年はマミエミモモタローが快勝して最優秀2歳馬の座へと駆け上がった。今後は出世レースとして注目を集めることだろう。
2歳戦にキャリアはあまり大きな意味を持たない。負けてる馬より無敗の馬に魅力を感じるのは当然で、1戦1勝の馬より2戦2勝の馬を評価すべきだろう。しかし、無敗という点では同等で、大事なのは距離経験の有無。そう考えると何となく全体の構図が見えてくる。

スマイルモンブランは好時計で千四を2連勝。馬体センスは一級品で、将来性十分の素材なのは間違いない。問題はハナを叩かれたケースだが、走りっぷりからは問題なさそう。よほど大きな不利を受けない限り、能力の違いで押し切ってしまうのではないか。

無傷の3連勝は夢と消えたラピドフィオーレだが、前走だけで見限るのは危険。大事なのは負けた後のレースで、素質馬はすかさず反発力を示すもの。要注目の一頭だ。

レイナボニータは初距離だった2戦目の凡走で株を下げたが、前走の伸び脚は目を引いた。学習能力の高さを示したのは収穫と言える。クセがあって乗りづらさのある馬だが、ツボにはまれば大仕事をやってのける可能性は十分。

キャリア4戦で挑むビーチボーイをどう見るか。デビューが早かったぶん夏の疲れが気になるが、戦績からは注目せずにいられない。ただ、思ったほど時計が詰まってこないだけに、相手なりの善戦ホースの懸念がある。

ちなみにマミエミモモタローは1戦1勝でこのレースに挑んで、勢いそのままに重賞を3連勝。新馬戦の勝ち時計は特筆するほどでなかったことを思えば、千四を勝ったという事実が重要なのかもしれない。そう考えれば選択肢は広がる。
同等に論じるのはどうかと思うが、マオリが新馬戦で見せた圧倒的なパフォーマンスに夢を託す手は十分。雄大な馬体は奥の深さを感じさせ、下克上を起こせるとすればこの馬だろう。
ジーニアスレノンの上昇度にも魅力を感じる。かなり時計を詰める必要があるとはいえ、大きく勝たなかった前走に奥の深さを見たと言えば言い過ぎだろうか。
気になるのは未勝利ながら千四で連続2着のキミノカチドキ。展開不問のレース巧者で、もつれて浮上するのはこういうタイプ。大きくは肩入れしづらいが、馬券的な妙味はこの馬かもしれない。

瀬藤 治人

■プロフィール
瀬藤 治人
(せとう はると)

大阪スポーツ記者
86年4月専門紙記者となり、園田・姫路競馬のトラックマンとして活躍。04年に大阪スポーツの記者となる。長年の経験と鋭い分析による予想には定評がある。

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